ON物語
□洗濯
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「おーのさん、まだぁ?」
「んー、もうすぐ出る!」
ピッ、ピッ、ピッ
洗濯機のボタンを押して。
ていうか
何で俺があの人の服まで洗わなきゃいけないの
「にの、風呂出たよ〜」
「ちょ、服着てから呼んでよね」
「照れてんの?」
「バカなの?
すいませんね。照れるほど素直じゃなくて、可愛くなくて。」
「んふっ俺さ、そういう皮肉言うやつのが好きなんだよね」
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「このボタン押しといてよ」
何も無かったかのような振る舞いでリビングへ逃げる
肌色が白いためか、赤くなるとすぐバレる。
ふふっ
きっとさっきもバレてたな〜
っていうか昼間っから何してんのよ、俺ら
どんだけ暇なのよ
俺なんてこの休み三連休だし
「はぁ、さっぱり!
ビール飲もうよ」
「飲もうか。
んふ、まだ昼だけど」
「いーじゃん
たまには必要だろ?こういう日も」
プシュッ
缶ビールを開けるこの音。
たまんねー
テレビをつけると事務所の後輩が生放送頑張っていた
「あっ、おつかれさん」
「やっぱ昼間っから飲むの最高だな」
なんて大野さんが言うもんだから
笑っちゃった
陽気に飲む大野さんを横目で見ながらキッチンでおつまみになりそうなものをさがす
「ねぇー、スルメしか無いや」
「別にいいよ」
「てか、智、食欲あんの?
夜ご飯食べたい??」
「夜は食いたいかな、さすがに」
「あら、食べたいの」
何も無いもんなー
ご飯炊くのもめんどうだし…