ON物語

□洗濯
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「それならさ、コンビニで買ってきてよ」

ぼんやりとテレビを観てるおじさんに頼む



「はっ、俺が?」



「うん、えっ?」


当然でしょって顔してみせた




「あ、それと、あれも買ってきて」




「何だよ、あれって」


「コンドーム。」





「嫌だよ、絶対やだ」


「何で!いーじゃない別に」





「ローションも買ってきて♪」



「はっ、まじで言ってんの」






「はぁ、しょーがないな。
 俺もついて行ってあげるよ、じゃあ」


「そのかわり…奢ってね♪」




「コンビニ弁当くらい奢るよ…」



ホッとしていた。

いつもならコンビニ弁当でも奢って貰えるかどうか危ういのに。んふっ

よっぽど嫌だったのか



ついてきてよって言っても、あなたはついて来なかったでしょ、どうせ










大野さんはTシャツジーパンスタイルで

「早く行くぞ〜」







「はぁ、ごめんごめん、行こか」






「ついて来て欲しいならそう最初から言えばいいのに」



「んふふ」





笑っておいたけど。
気づいてたのね

鈍感な時もあればこういう感じで鋭い時もあり…


俺ってこの人のどこに惹かれてるんだろうか
時々真剣に考える時があるけどいつも答えにたどり着けない。

でも一緒にいたい
とか
そんなことを想ってしまうの

何、恋する乙女みたいなことを…



でもきっと、この人への想いは言葉に現せないくらいすごく繊細なものなのかな







「和!ほら行くぞっ」

そう言って差し出してくれたあなたの手に応える








そんなとある休みの日の出来事。



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