イケ様ですね
□今日も双子は生きている♪
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ソウルの街を颯爽と走る一台の車。
その車内には、運転する美男と助手席に座る美女がいた。
その後ろに、仲良く寄り添いながら寝息をたてている、これまた美男な双子。
今韓国、いや、世界を代表するA.N.JELL。
韓国だけではA.N.JELLに勝るとも劣らない人気を誇る、≪W Twins(ダブルツインズ)≫のチキとチータだ。
今日はある番組の収録のため約3日ぶりに地方からソウルに戻ってきたところだ。
「もうすぐ着くっていうのに、起きないわね…」
W Twins女室長、チャ・ユリ。
「昨日も夜中まで撮影してたようだから、きっと疲れが貯まっているんだろ。」
W Twins男室長、チャ・ミンホ。
二人とも、腕利きのマネージャーだ。
ユリ「それはマネージャーとして着いて行った私も同じ事じゃない?
明日は驚く事があるのに、こんなんで大丈夫かしら?」
ミンホ「まだ話してなかったのか?」
ユリ「だって、あの子達の驚く顔が見たいんだもの。」
ミンホ「ドS…」
ユリ「は?何か言いました?」
ミンホ「別に。
とりあえず、着いたから起こせ!!
俺はオンマに着いたの知らせてくるから。」
ユリ「いつの間に?
…チータ!!チキ!!
着いたわよ!!
起きて!!」
いつの間にやら車から降り、バンの扉を開けて二人を揺すり起こしていたチャ・ユリ。
(忍者か!!)
チータ「ん〜…着いたの?」
チキ「…眠いよ…」
ユリ「早く!!
せっかくオンマがご飯作ってくれてるんだから、さっさと起きて食べてから自分のベットで寝なさい!!」
チータ「は〜い…」
チキ「お腹すいた…」
のそのそと起きて、宿舎に入っていく二人。
ユリ「まったく…
手が掛かる子供達だこと!!」
そうは言っても、二人の後を追いかけたチャ・ユリの顔はなんだか嬉しそうだ。
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