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□真っ直ぐなあなたの贈り物。
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いつも、どんなことでも話してくれるあなただから。
私が聞いていなくても、話してくるあなただから。
・・・少しでも話してくれないと、不安になってしまうのです。
早乙女学園に入って、音也と同室になって、4ヶ月が経ちました。
一応・・・恋人という関係ではありますが。
最近・・・音也は何かを隠しているようです。
・・・いつもは私が聞いていなくても、勝手に話してきて煩い位なのですが。
最近の音也は・・・すごく、変です。
私がHAYATOとしての仕事から帰宅すると・・・。
「ただいま戻りました。」
「あ・・・っトキヤ、お、お帰りっ!」
先程までまで弾いていたであろうギターの手を止めてしまいます。
いつもは私が読書中だろうが、課題をやっている最中であろうが、煩いのですが。
「・・・何故止めてしまうのです、いつもの音也らしくありませんね。」
「うぇっ!?あ、いや、その・・・一人の時に練習したくて。」
「・・・そうですか。」
あまり突っ込んでは聞けません。
ですが、音也は隠し事が苦手なタイプです。
何かを隠しているに違いありませんが・・・一体、何を・・・?
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