あなたに会えたから
□第1話
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『さて、荷物を片付けるか…』
山積みになっている段ボールを見て、腕をまくって一言気合いを入れ、私は引っ越し後の片付けを始めた。
***
数時間後、ようやくある程度の荷物が片付き、あとは自分の趣味である本を片付けるだけとなった。
『疲れたぁ…でも、あとご近所さんにお蕎麦を渡して挨拶しないと…』
ぐっと一度伸びをしてから、蕎麦を持ってお隣さんの扉の前に立ちインターホンを押した。
『すみません、隣に引っ越してきた秋元と申しま……っ!?』
家から出てきて私の目の前に現れたのは、会うとは思っていなかった人物が目の前に立っていた……。