一夜物語
□シマリスの正体
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「うん。それはね、人間にはオーラって言うのが体の中から出ていて、ほらオーラ使い=念とか、魔法って言われてるでしょ?」
「知らない。」
「わっ、時代遅れだね」
「黙れ。」
「ハイハイ。っと、で、私がアルバニア王から産まれたオーラ。ルカなんだ。」
ルカは、少女をじっと見る。
「何?」
「なんで、君はさ〜、オーラが出てないの?」
ぎくっ
そう、僕は、特別なんだ。人間じゃ、ない。
この世界の誰とも違うから・・・・。
「生まれつき?」
「はは、何それ?そんなのあるわけないよ?君は・・・、何かすごい深い事情が、あるんだね。」
ぎくっ
「?!」
「大丈夫、大丈夫、そんなけーかいしないで?」
ルカは、言った。すべてを知っているかのように。