saga2外伝

□幕開け〜アンドロマケーの場合
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ここはアバロンの市街地のはずれにある、何でもないただの民家。
 天気の良い休日、母と洗濯物を干し終え、テラスを覗く。子供達に絵本を読み聞かせしている旦那たちを確認し、にこやかに眺めている、なんてことのない休日のはずだった。
 そんな昼下がり、慌ただしく宮廷の使者が訪れたのが見えた。使者の対応のために玄関先に移動する。
「休日に失礼します、アンドロマケー様。宮廷へ召集がかかっております。
詳細はこちらの書簡に書かれております。後ほど迎えの者が来ますのでよろしくお願いします。
次がありますのでこれで失礼します」
差し出した書簡を渡すと、使者は挨拶もそこそこに、慌ただしく去って行った。
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