聖帝学院

□たまにはこんな日常も
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僕は今、生徒会室にあるソファに座っている。
片手には本。題名は『オセロ』だ。シェイクスピアの4大悲劇でもある。
そして机の上には紅茶とクッキー。
香りのよい紅茶と程よい甘さのクッキーは、読書の共にはうってつけだ。

そんなのどかな昼下り。生徒会室には、僕ともう一人、吐先輩しかいない。
このクッキーと紅茶も先輩が用意してくれた。
彼が作るお菓子になら、この世のどんなものでも敵わないだろう。
僕の家のシェフが作る物よりも断然美味しい。
だから、吐先輩のお菓子は生徒会お墨付きと言うわけだ。
ただ、料理部に所属しているも部長ではないと言うのが気になる。
どうしてなのだろうか…?
まあ、気にしても仕方がない。

しかし、こう毎日のように食べていると、いささかカロリーが気になってくる。
あ、いや。別に僕は体重を気にしている訳ではないのだが。
健康上、カロリーの異常摂取は良くないと思ってのことだ。

それはさておき、僕は今日、吐先輩にそのお菓子の作り方を教わろうと思っていたのだ。
まあ、ただの気まぐれと、美琴への差し入れのためなのだが。
別に、生徒会の奴らに恵んでやらない事はない。ふん。
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