聖帝学院

□目撃
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「あの、中野原先生…」

「ん?何だ?」

えいっ!
ふふん、いつもは中野原先生からだから、今日は僕からキスしてやる!

「なっ、いきなりどうしたんだ…!?」

しめしめ、吃驚してるようだな…。
まあ無理もないか、いつもは中野原先生が不意打ちか強引にやってくるだけだし。

「い、いつもは中野原先生からやってくるから、その、お返し、です…」

しかし、自らやったこととはいえものすごく恥ずかしい…!!
もういっそ消えてしまいたい…。
ん?中野原先生、顔近くないですか…?

「え?中野原先せ…」

え、なになに!?僕に何をするっていうの!?
え、うそ、きき、キスされるぅぅぅ!!

「…んっ、ふぅ、んっ…!」

何というか、中野原先生上手くないか…!?
というかなぜ舌を入れてくるっ!!?
ちょ、くる、しい…。
あ、離れてくれた…。

「ん…瀬川先生、どうした?」

「ど、どうしたもこうしたも、いきなり何してくるんですかっ…!」

「何って、瀬川先生があまりにも可愛いからつい、な」

何がつい、だ。
ついでキスなんてされたらたまったもんじゃない。
一発痛い目にあわせて…って、あれ?何で僕の足地面についてないの。
え、なんか僕、お姫様抱っこされてる!?

「ちょ、中野原先生、何してるんですか、降ろしてくださいッ!」

この年になってお姫様抱っこをされるなんて、これ異常にない屈辱…!
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