本章★ do or die..(長編)★
□THE RECONCILIATION
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「ショー、俺は――・・・」
「あ・・・」
二人の間に、雪がひと粒落ちてきた。
見上げると灰色の空の向こうから、粉雪がチラチラと降り出した。
雪なんて、何年ぶりに見ただろう。
ローに話せたことで気が落ち着いた所で、雪が降り出したので私はそのまま降ってくるそれにしばらく見とれてしまった。
「・・・・」
ローの視線に気づいて顔を向けなおすと、すごく近くにローの顔があった。
そのまま頬に触れられて、ゆっくりとローは伏し目がちに私に近づいてくる。
「ちょっ・・・」
ローの胸を押してみたが、びくともしない。
それどころか、右手は頬から後頭部へと移動していき、私は顔の動きを完全に止められてしまった。
「黙れよ・・・」
左手の親指で下唇をなぞられる。
唇が重なるのにそう時間はかからなかった。
ローの唇はすこし冷たかったが、
すぐに熱を帯びて、
頭がとろけそうなくらい甘くなっていく。
「ショー・・・・」
一度目を開けて少し唇を話しながら私の名前を囁く。
「ん・・・・」
そして次はついばむ様なキス。
「・・・っ・・・」
ああ、心臓がバクバクする。
でも心地よい。
これってなんだろう。
でも
今はどうでもいいや・・・。
しばらくの間、ただ無心でお互いの唇を求めあった。