本章★ do or die..(長編)★

□THE SUVERNOVA
2ページ/2ページ

――――――

「うーん、ちょっと大人しすぎない?」
「そうね、貴方スタイルいいからもうちょっと出した方がいいわね。」

あーでもない、こーでもないとたくさんの服を着せられる。

「い、いや、これはちょっと出しすぎでないのかと・・・。」

いつもスキニ―デニムにシャツかタンクトップだった私は、ひざ上のショートパンツやらお腹の見えそうなシャツ等露出の多い服を着せられて戸惑ってしまった。
「あの、普通の服で大丈夫なので。
おしゃれだけど私には似合わないのでっっ」

「そんなことないわよ!
もっと自信を持ちなさいよ。」

いやいや、貴方たち二人みたいにすごくスタイルいいわけでないので。。。
というか、こういう女の子同士の買い物とか次初めてかもしれない。
ハートの海賊団は男ばっかりだし、こんなキャッキャした買い物なんてある筈もない。

嗚呼、女のクルーがいたらよかったのにな、
と私はすこしこの二人が羨ましくなった。

かと言って露出の多い服は恥ずかしくなるから勘弁して欲しい。

「あの、私もっとシンプルで何もない服でいいので。。」

「何言ってんの!
可愛いんだからもっと出すところ出さないと!!」
ナミはすごい剣幕で私の肩を掴んだ。
真剣な目をしながら言うことなのだろうか。

「出すところ出す?!
いやいや、背中出すとタトゥー見えるので。
船長に怒られる・・・。」
「船長って、もしかしてトラファルガー・ロー??」
ローの名前がナミの口から出てきたのでドキ、とした。
やっぱりローはグランドラインでは有名な海賊なんだ。
それをクスリと笑いながら見ていたロビンが、
「あら、急に女の顔になったわね。」
「な?!なってないですよ!!」
「な〜に〜?船長が気になるの?
隅におけないわねっ」
「違いますってば!!」
嗚呼顔がすごく赤くなっていくのがわかる。
本当このすぐ顔にでる体質をどうにかしてほしい。

「いいじゃない、このシャボンディ諸島には海賊がうじゃうじゃいるんだから、
自分の海賊団に自信持って何が悪いの。

私は麦わらの海賊団の航海士として胸張って言えるわよ。
ま、個性的な奴らばかりだから、たまにそうじゃなかったらって思うこともあるけど」
ナミはため息をついた。
「・・・苦労が絶えないんですね。。」

「とにかく、次行くわよ、次!」
「え、まだ行くんですか?
私十分ですので!こんなに服買ってもらっちゃすごく悪いですっ」
現時点で私の両手には紙袋が四つ。
すでに血まみれだった服は、今はナミのチョイスした体のラインがくっきりと見えるピタッとしたタンクトップにショートデニムに着替えていた。
「フフッ、ナミが人の為にお金使うのは珍しいのよ。」
「こらロビン〜、余計なこと言わないの。
お互い億越えのルーキーなんだし、仲良くした方がいいじゃないっね?」
・・・・そういうことか。
すこし現金なナミに苦笑いをした。


「小娘!ロビン!!」

「ん?」
空から叫ぶ声が降ってきた。
見上げると、空飛ぶ魚に乗ったロボットがこちらにすごい勢いで飛んできていた。
何だあれ?!
私が呆気にとられていると、ナミとロビンの知り合いの様で何やらよくない事が起こったらしかった。

「トビウオに乗れ!
人魚のやつが攫われた!

「・・・攫われた?!
ケイミーが?!」


「乗れ!すぐに助けに向かうぞ!!」
誘拐事件だろうか。治安も良さそうな島なのに、人攫いなんてあるんだ。
何て動揺しながらも一部始終を傍観していると、ぐいっと腕を掴まれた。



「ん?
って、私は違うんだけどー!!!」



私は空飛ぶ魚の上に無理やり乗せられて天高く飛んでしまっていた。
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ