本章★ do or die..(長編)★

□THE FAREWELL
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「ショーっ・・・!!!!」

伸ばした手が空を踊る。

「キャプテンッ!」
追いついたクルーたちの声がローに届くことなく、ローはその場に膝から崩れ落ちようとしていた。
「・・・キャプテン・・・?」
いつもの雰囲気とは違うローにクルーたちは駆け寄ろうとしていたその足を止めた。

「・・・・っ」

ローはよろめきながらも膝に力を入れて地面を蹴った。
「・・・・”ROOM”」

広範囲に薄い膜の空間が広がる。
「ヤベ、船長キレてるぞ!」
「空間から逃げろ!」

くまは物怖じもせずにローを見つめていた。
「何をした、バーソロ屋・・・・」
「節理を戻しただけだ。」

「彼女をあるべき場所へ帰した。」

「節理とか綺麗ごと言いやがって、
ドフラミンゴの差し金だろうが!!」
ローは大きく太刀を振り下ろした。
が、くまはそれを片手で押し返した。

「・・・お前と今戦うつもりはない。
先を急いでいるので失礼する。」

「・・・おいっ!!!」

くまは巨体とも思えぬ素早さで消え去った。

「くそがっ・・・・」
ローは地面に思い切り自分の拳を殴りつけた。
「船長っ・・・どうしたんですか・・・。
何が、あったんですが」
ペンギンが項垂れているローに後ろから声をかける。

「ショーが、消えた・・・・」

「え・・・・」

愕然とするクルーたち。

「嘘だ。
まさかさっきの大海七武海のバーソロミューに消されたっていうんじゃ・・・」
「そ、そんなこと・・・」
ベポが涙を目に溜めながら震える。


ドゴォ・・・ン・・・

はっと顔を上げると、向こうの方で砂煙があがっている。
「ユースタス屋・・・?」
見ればユースタスキャプテンキッドと先ほど消えたはずのバーソロミューくまが戦っていた。
先ほどと違うくまの雰囲気に違和感を感じながらローたちはその場に向かった。


今の現実を現実だと思いたくない。

胸がしめつけられる思いを何とか抑え込んで戦場に身を置く方が幾ばくか楽な気がした。




ハートの海賊団のクルーたちは、
雄たけびをあげながらローの後を追った。
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