本章★ do or die..(長編)★

□the stratagem
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コンコン・・・

部屋に控えめなノックが響き私は寝ぼけた声のままそれに答えた。
仰々しく入って来たのは3人のミニスカートに胸のがっつり開いたメイド服を来た美人さんたち。


何事と目を擦りながら静かにベットの前に歩いてくる姿をぼーっと眺めていた。


「ショー様、若様がお待ちでございますのでお着替えをお持ち致しました。」


1人の侍女が手にネイビーのワンピースを持って答える。
メイド服がセクシーなのは主人の趣味なのだろうか。
今彼女の持ってるワンピースは果たして大丈夫なのかとまだ起きていない頭で考えていると

「お手伝いいたしますので・・・」

といそいそと私のTシャツを捲り始めたので慌てて制止させて彼女達を外に出した。

ふぅと一息つくと改めて明るい陽の差し込んだ部屋を眺める。
ロココ調の煌びやかなデザインを施した内装。寝ていたベットも今まで感じたこともないほどふかふかで、あの戦いから疲労困憊だった私は死んだように眠ってしまっていた。


私は今、ドフラミンゴの邸宅にいる。



いや、ベビー5がいくつも別荘があるって言ってたからおそらくその内のどれかなのだろう。

窓の外にはすぐ海が見えて概ねリゾート地に来たのではないかという雰囲気を醸し出していた。

白ひげ海賊団へ連れられ治癒を行っていた孤島に朝方やってきたのは大きな体格のバッファローと名乗るぐるぐるの実の能力者といかついお姉さんなベビー5。

そう、私はこの世界に戻る為にドフラミンゴと取引をした。

あの戦場でドフラミンゴと逸れた(というか放任された)為、あわよくば逃げれるものかと思ったが、
そうはさせてはくれなかった。

白ひげ海賊団の船で眠る私にバッファローとベビー5を送り込んだのだった。
そして内心残念に思いながらも私は取引を果たすべく静かに白ひげ海賊団を後にしたのだった。

「・・・さて、気合いれなきゃね。」


肌触りのよいネイビーのワンピースに袖を通す。意外にスカート丈は膝上だったので少し安堵した。
ネイビーと言えば、あの青い目をしたナルシストに無理矢理結婚させられそうになった時もネイビーのドレスだったな。
不意にローのスーツ姿が頭に浮かんではっとする。


最近考えを巡らせていると、ローとの思い出が不自然に湧き出してくる。そうすると何故か胸が痛むのだ。



「ええーい!そんな場合じゃないっ」

私は首をぶんぶん横に振って雑念を振り払おうとした。

そしてドアをあけてメイドに案内され外にでる。



待って居たのは海に繋がるプールサイドに置かれた白い大きなソファーにでんと座るドフラミンゴだった。







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