本章★ do or die..(長編)★
□the strain
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慌ただしく準備を済ませ(この時ばかりはメイドに着替えを手伝ってもらった)、外に出ると豪邸と見間違うような大きさの船が館の目の前の海にでんと停泊していた。
帆には海軍のマーク。
そして船の先端にはドフラミンゴがもう乗っており我が物顔でどこからかもってきたソファーに一人陣取っていた。
海軍の船か。海賊なのに海軍と対等な関係になれるのは王下七武海の特権なのだろう。
私は周りの海軍の視線に緊張しながらドフラミンゴに近づいた。
「部外者の私を連れて海軍本部に一体何をしにいくんですか?」
ドフラミンゴは長い足を組み直した。隣に座れということなのか。
意地でも立っていようと思ったら急に船が揺れ動き出航した。
よろめく体を支えれず、仕方なくソファーの端に腰かける。
「海軍と王下七武海の会議だ。
まァ七武海は今回何人集まるか皆目見当がつかねェが、今回は集まることが目的じゃねェ。」
私がどういうことだと首を傾げていると、不意にピンクのジャケットの中から長い手がぬっと出て私の肩を掴んだ。
「まァ、海軍本部に着くまで楽しもうじゃねえか」
顔を近づけるドフラミンゴに眉間にしわを寄せ睨みつける。
「っ!」
私の肩をを抱いていたドフラミンゴの指が火傷をする。やっと離してくれた。
「私に触れると正気吸い取りますから悪しからず」
「それはそれは」
フッフッと不気味な笑い声をあげる。
私はまたドフラミンゴを睨んだが、一層彼は機嫌がよさそうに思えた。
身の危険を感じてならない。
・・・・大丈夫か私・・・・。