本章★ do or die..(長編)★
□the conference
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The conference
あの後何か言ってくるのかと構えていたがドフラミンゴは何も私に言わず無言のまま海軍本部に足を踏み入れた。
赤いキスマークは幸いにも首の詰まった白いシャツに刺繍の入ったチロリアン風のワンピースで何とか隠せそうだ。
余計に警戒網を張った私をさも楽しそうに眺めてくる所が癪に障る。
ローがドフラミンゴの部下だったという所が変に納得がいく。
私とドフラミンゴは海軍本部内の大きな会議室に通された。
ドフラミンゴはその内の上座ともいうべき椅子に何の躊躇いもなく座り長い足を机の上にどかっと置いた。
中にいた海軍の偉い人も何も言わずそれを見送る。
確か仏のセンゴクだったか、あと赤犬と呼ばれるマグマの男。
私がドフラミンゴの後に入ってきたのを少し驚きながら眺めた。
「なんだ寝返ったんか」
表情の読み取れない赤犬に問いかけられる。
「・・・違います」
そう言うのが精一杯でドフラミンゴがあの態度だし、私も自由にさせて頂くと言わんばかりに居た堪れない自分の体を窓を扉を開けてバルコニーへ足を向けた。
心地よい海風とは裏腹に、部屋の中は重たい空気に包まれている。
続いて入ってきたのはクジャ海賊団のボアハンコック。そして鷹の目のミホーク。
どれもあの決戦にいた王下七武海たちだ。
でも会話を聞く上で1人2人消えたようだった。
「冒頭、空いた席を埋めるべく紹介したい輩がいる」
センゴクが口を開くと扉が開く。
「お前らハデに集まってんなぁ!」
入ってきたのは、確か監獄インペルダウンから抜け出したバギーという海賊。
容姿のインパクトに目が見開くが他の人達はずかずか入ってくる彼を冷ややかな目で見ていた。
「目も耳も痛いわ。
二度とわらわの前に出てくるな」
確かに。若干同感します。
ガチャ・・・
もう一人入ってきた。
「・・・・・・っ!!!!」
気だるそうに入ってきた長身の男。
深いくまを目元につくり、端正のとれた顔で辺りを見回す。
「ほぉ、ノースブルーの新入りめが、
ここまでやってきたか」
悪態をつく赤犬。
ドフラミンゴはこめかみから血管が浮き出るほど奥歯を噛み締めていた。
胸の動悸が収まらない。
死の外科医、トラファルガーロー・・・・!!
“俺は
王下七武海に入る・・・“
私は眩暈を覚えたが悟られまいとバルコニーの手すりに後手で捕まった。
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