本章★ do or die..(長編)★
□the mergence
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The mergence
「さぁショー、今から忙しくなるぞ!」
そう言って私の肩を叩くペンギン。
「そうだぞ、俺たちの知らない間に1億の懸賞首になりやがって!
この!コキつかってやる!!」
ホロホロと泣きまねをしているがシャチは嬉しそうだった。
わいわいと皆で船へ向かう最中、数か月なにか起こったのか、ハートのクルー流に適当かつざっくり説明してくれた。
「え??!!いたの??」
白ひげと海軍の決戦にローたちがいたことは正直驚いた。
「そうだぜ。
けど俺たちがそこにショーがいたことの方がもっと驚いた。」
・・・・確かに。いるはずもない人がひょっこり出てきたんだもん・・・。
「後でジンベエから白ひげんトコに居るって聞いて、そこからまた消息不明。
んで今日、マルコと一緒に俺たちんとこに戻ってきた。
後でじっくり聞かせてもらうからな!」
ペンギンはニヤリと口を釣り上げたが目が全然笑ってなかった。
「あ、あはは・・・」
「っしっかし、あのマルコの溺愛ぶり!!」
ブフッと吹き出すシャチ。
「ほぉ、不死鳥屋が誰を溺愛してるって?」
「だからショーのこ――「シャチッ!」」
シャチの言葉をペンギンが挟む。ふと背後に大きな黒い影。
「ずいぶんと楽しそうじゃねぇか。お前ら」
帽子の淵から凄まじい眼力で私含めクルー達を一蹴する。
「「キャ、キャプテン!!」」
いつのまに、と驚く。
俺の能力を侮るんじゃねえと言うかの如く鬼哭を肩に担ぎなおす。
「行くぞ。」
スタスタと一人船へと向かうロー。
「ローっ・・・」
私は戸惑いながらもローに声をかけた。
ピク、と歩幅を止めるが、彼は振り向くことはなかった。
帽子の所為で症状もよく読み取れない。
どうしよう、やっぱり怒ってるんだ。
何か言わなきゃ・・・。
おろおろしていると急にローは俯いていた顔を上げ空を少し見た。
「・・・・雑用からだ。
文句ねえだろ」
そう言ってすぐに歩み始めた。
「―――はいっ!」
「わーい!ショー俺の後輩ね!」