本章★ do or die..(長編)★
□the scar
1ページ/3ページ
The scar
海に出て数時間。
私は普通、の日常生活に戻るべく奔走していた。
ローはあの後一言二言ペンギンに言づけて部屋に籠ってしまった。
もう少し喜んでくれてもいいのに、と思ったものの雑用からと言われたのだ、それならそれを極めてやると私は躍起になった。
そして改めてハート船に乗ると何だか新鮮な気持ちになった。
いつのまにか何人か見慣れない顔も見えた。
新人というか今ベポ曰く私が一番後輩なんだろうけれど、
新しい顔ぶれは私がハートのクルーだったことも知らない人もいて
億越えの能力者とビビっていた。
そんな思っているほど恐ろしくないんだけどな、私。。
むしろそのあり得ない額に自分自身驚いているのだが。
「おい、シャチ!そこはあけるな!!」
ドッガラガッシャーン!!
衣類の山に埋れてピクピクするシャチ。
嗚呼、雑用係としてすることたくさんありそうだ。
「、、、っ、、、」
シャチを衣類の山から掘り出そうと両手いっぱいに抱えると、肩に鈍い痛みが走った。
きっとどこかで怪我したのだろう、すぐに良くなるはずと顔をしかめるのを我慢して洗濯を回す準備に向かった。
「おぉ、嬢ちゃん、
あとで皮むき手伝ってくれるか?」
「っはい!」
やはりおかしい。
変な冷や汗が止まらないし、肩の痛みがさっきより増している。
「、、、どうした?
顔色悪いぞ?」
「え?
だ、大丈夫ですっ」
そうしてニッコリ取り繕うと洗濯機へ向かうはずだった。
そこでふつと意識が途絶えたのだ。
+++++++
出航の準備はペンギンに任せて、俺は次の目的地までに済ませておくべきことや
今後の方向について
考える時間が必要だった。
ドフラミンゴはショーに目をつけ、あわよくば、というか概ね俺のもとにショーを戻す気など更々なかったのだろう。
王下七武海に入ったのは正解だった。
だからこそショーを取り戻せたのだし、
そしてそれは時期尚早だ、とドフラミンゴとの衝突は避け続けていた事の終わりを告げなければならない気がしてならない。
「キャプテン!!
た、大変だ」
そう思案していると急にシャチとペンギンがなだれ込んできた。
ショーが、キッチンで倒れたというので俺は目を見開いた。