本章★ do or die..(長編)★

□the quarrel
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「しかし・・・」
ローはため息をついた。

「俺は七武海に入ると言ったよな?
何故ドフラミンゴと取引した?」

「え?」

帽子の奥の瞳が怒っている。
確かに、それは謝らなければならないのかもしれない。
でも・・・

「目先の事を考えず自分で判断してごめんなさい。
でもそれは早くハートの船に――・・・・」

「てめえは何でこう早合点して自分で突っ走る?」

会いたいが為、自力で何とかしようとしたのだ。
その気持ちは理解してほしいのに私の言葉を待たずしてローは私に問いかけたため
私はイラッとした。

「・・・ローだって私に何も告げずに白ひげ海賊団の加勢にいったじゃないっ」
「嗚呼、ショーがいなかったからできた仕業だ」
「ちょ、ちょっと!
私だってドフラミンゴの弱点を探ろうと躍起になってんだから!」
そう私が言った後
ローのこめかみに血管が浮き出る。

「ふざけるな、お前で奴の弱みなんて見つけられるわけねえだろうがっ
過信するな!」
「ふ、ふざけてなんかないよ!
私は真剣に・・・」
あ、やばい、泣きそう。

でもここで泣いたら悔しすぎる!負けた気がしてならない。

私は涙を堪えてキッとローを睨みつけて立ち上がった。

「ローのばか!!!

わからずや!!」


「はぁ?!」


ローはわけがわからないと言った様子だったが、
私はふんと勢いよく踵を返して部屋を出ていってやった。


ドンッ

泣くまいと目を瞑っていた所為で目の前の誰かに当たってしまった。

「ショー・・・・?」
「おい、どうした?」

目を開くとそこにはベポとペンギン。
目に涙を溜めた私をみて二人は驚いた。
「・・・っ

なんでもないっ!」

・・・何でもないことないのは誰でも見ればわかる。
でも今はローに私の気持ちがわかってもらえなくて悔しくて悲しくてそれどころではなかった。
私は二人の間をすり抜けて部屋へと駆け込んだ。


+++
「どうしちゃったんだろう・・・」
首を傾げるベポにペンギンは開きっぱなしのドアの中を覗きため息をついた。
そこには頭を掻きむしるハートの海賊団が船長、トラファルガーロー。
王下七武海入りした億越えのルーキーが頭を抱えているのを少し滑稽に思いつつも
ペンギンはベポの肩を叩いた。
「・・・大方船長と喧嘩したんだろう。
さっき叫び声が聞こえたじゃないか。」
はっとするベポ。そしてローに声をかけようと扉を手にしようとするがペンギンが制止した。
「やめとけ。
今声かけるとお前でもバラバラにされるぞ」
「で、でも・・・」

困惑するベポを押してとにかく場所を移動させようとする。
「・・・・そうだ!」
急にベポが大きな肉球をパンと音を鳴らした。


「二人には時間が必要なんだよ!!」


何がどう、などという説明を吹っ飛ばしてベポは自己解決した。
「は??」
「だからねっ・・・」

ごにょごにょとペンギンに耳打ちをする。

「・・・・なるほどな・・・」



何やら思わぬことを考えている二人。










私は知る由もなく、トラファルガー家を七代たたってやるが如く、ベットに突っ伏して泣き続けたのだ。
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