小説

□風呂の扉(R-18)
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いつも首元にしっかりと巻かれているスカーフが外される。
いつもは見えないはだけた胸元。
ボタンを一つ一つ外し、脱ぎ捨てると、綺麗に鍛えられた肌が、露わになる。
その肌を目に焼き付けながら、エレンはゴクリと喉を鳴らす。
「さ…触ってもいいですか?」
彫刻のように整った肌に手を伸ばそうとすると、その本人は呆れたようにため息をついた。
「いくらでも触らせてやるから、さっさと脱げ」
「えっ!?あ、うわっ」
いうが早いか、エレンはリヴァイの手によりあっという間に生まれたままの姿になった。
速いのは攻撃の際の動きだけではないらしい。
「へ…兵長っ、心の準備というものが…」
「野郎と風呂にはいるのに心の準備もあるか。
…貧弱な身体だな」
グサッ。
エレンは傷付いた。
いや、確かに、リヴァイと比べたら貧弱と言われても仕方ないのかもしれないが。
「兵長が、完璧すぎるんですよ」
むくれながら、エレンはリヴァイの身体に触れる。
硬い筋肉を包む肌は、きめ細かく滑らかで、触り心地がいい。
「ちょっ…、よせ、あっ…」
「兵長は、触り心地だけでなく、感度もいいんですね」
リヴァイが上げた声に、エレンは気を良くしてクスクス笑う。
「…離せ」
「嫌です。脱いだら、いくらでも触っていいって、言ったじゃないですか」
言いながら、エレンは手だけでなく、唇も肌に寄せる。
「っ…、いい加減にしろっ」
エレンの股間にリヴァイの蹴りが炸裂した。

しくしくしく。
しくしくしく。
しくしくしく。
「あーもー、うぜぇ。いい加減にしろ、エレン」
さすがにちょっと悪かったかなーと思って、黙って身体を洗ってたリヴァイだったが、ついに我慢の限界になったらしい。
というか、もともと短気な方だ。
「だって…、兵長。使い物にならなくなったらどうするんですか」
「…盛大に勃ってるから安心しろ」
「好きな人が裸で目の前にいたら男なら当たり前じゃないですか」
「黙れ、変態」
「男は皆変態です!!」
なんだかだんだん意地になってきた。
エレンは少し半泣きだ。
リヴァイははぁとため息をついた。
「身体はきちんと洗ったんだろうな?」
「もちろんです」
「…なら、来い」


「ふ…んっ…」
自分の指を咥えて、声を抑える。
「おい、エレン、指を噛むな。巨人化したらどうする」
言ってリヴァイは、己の指をエレンの口内へと突っ込む。
ぐちゅぐちゅとかき回されて、口内を指で犯さる。
「ひゃっ…らって…」
快楽で潤んだ瞳でリヴァイを見下ろす。
その視界に入ってくるのは、エレンのものを口に咥えて奉仕するリヴァイの姿。
恥ずかしいやら愛しいやら。
たまに覗く赤い舌がいやらしい。
なぞるように舌を這わせ、かと思えば吸い付かれ、その度にエレンは腰をはねさせる。
瞳から涙が零れ、しまりのない口から涎がたれる。
「んっ…んんっ、へいひょ…っ、イキそうっ」
「ん…」
エレンが言えば、リヴァイは口で強く吸い付いた。
「えっ、あっ、ダメっ。きたな…」
抑えようとしたが無駄だった。
エレンはリヴァイの口の中に放ってしまった。
ゴクリと、飲み干す音がする。
「へいちょ…、まさか、の…」
「飲んだ」
「ぎゃーっ。ど、どうですか?うまいですか?」
「んなわけあるか。不味いに決まってんだろ」
「ですよねー…」
うわー。
でも、俺のを…。
考えるだけで頭に血が上る。
リヴァイといえば、少し不機嫌そうに眉間にシワを寄せながらも、口の端を指で拭う姿がなんとも妖艶だ。
しかし…。
「兵長、フェラ上手すぎじゃないですか?」
エレンのその質問に、リヴァイの動きが止まる。
そして視線が横に流れた。
「…まぁ、生きてるのが長えから、色々な…」
その態度がエレンにどう写ったのか。
気付けば、リヴァイはエレンに押し倒されていた。
「…兵長、まさか、誰かに抱かれたこと、あるんですか?」
「…過去のことだ。テメェに関係ねぇだろ」
「誰ですか?」
リヴァイの言葉を肯定ととったエレンは距離を詰める。
その目が、獣のようにギラつく。
リヴァイは、その目に一瞬意識を奪われた。
そう、一番最初に見た目だ。
「聞いてどうする?」
「駆逐します。一人残らず」
「一人残らず、か」
その言葉に、知らずリヴァイの口角があがる。
「俺は言うつもりはないが…、テメェがよくしてくれたら、教えてやってもいい」
「約束、ですよ」
ギラついた、エレンの瞳がリヴァイを捕らえる。
そしてそのまま食らいつくように、リヴァイの首筋に食らいついた。

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