小説

□DEAD OR ALIVE(R-18)
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「鉄の扉を破れる人間で悪かったな。あぁ、それとも俺は人間じゃないのかもな」
「ひっ…」
ギリっと男の頭を鷲掴みにしながら、低くつぶやくように言った。
ミシ…、とあり得ない音がして、このまま林檎を握りつぶすかのように、頭蓋骨を握りつぶしてしまうかもしれない。
「人のもんに手出したんだから、それなりの覚悟はできているんだろう?」
そういうリヴァイは無表情で、それがかえって、男の恐怖を煽る。
と、同時に男の頭を下に引っ張ると思いっきり顔面に膝を入れた。
「かはっ…」
その一撃で何本も吹っ飛ぶ歯。鼻があり得ない方向に曲がり、白目を剥く。
「そう簡単に楽になれると思うなよ」
目にも止まらぬ早さで、何発もの蹴りが入る。
男がくたりと全く動かなくなったところで、リヴァイはやっと手を止めた。
「ゲスが」
吐き捨てるように言い放つと、リヴァイはクルリと方向を変える。
カツカツとブーツが床を蹴る音が響く。
リヴァイはエレンの元へ来ると、ゆっくりと、視線をおろした。
「ずいぶんいい格好だな。エレンよ?」
顔は無表情に、目も冷たい。
こんなリヴァイをエレンは初めて見た。
いつも、どんなに口が悪くても、リヴァイの瞳には優しさがあった。
でも今は。
「ひっ、あっ…」
「誰に抱かれて、こんなに勃たせてんだ、テメェは?」
エレンの勃起した股間を、リヴァイは容赦無く踏みつけた。
痛い、痛い、痛い。
なのにどうして、この身体はこの痛みさえ、快楽として認識するのだろう。
ビュッと白いものが出て、リヴァイの頬を汚した。
「あ…、ごめんなさい…」
すっと、無表情に見下ろすリヴァイが怖い。
恐怖を感じていた。
「躾が、必要だな」


「いっ、あぁああっ」
リヴァイに乳首を責められながら、後ろの穴を指で掻き回される。
エレンの両腕は変わらず鎖に繋がれたまま。
前で勃起しているエレンのモノには一切触れず、はち切れんばかりに大きくなったそれは、しかし根元に結ばれた紐により、解放出来ずにいた。
「兵長、とって。イきたい」
「駄目だ。これは躾だと言っただろう」
言って、ボロボロと涙を流して懇願するエレンに優しく口付ける。
全身が性感帯みたいになっていて、入っていた指が抜かれそうになると追いかけるように腰が跳ねる。
乳首は赤くぷっくりと立っていて、そこに触れられるだけで、ビリビリと背筋に電気が走るようだった。
おかしくなる。
リヴァイから与えられる、快楽に追い詰められて。
指が抜かれたあと、もっと大きく、熱いモノがあてがわれた。
「ひっ、いっ、…ああぁああぁっ」
エレンの身体を一気に貫く。
「まるで、女みてぇだな」
前には一切触れていないのに、後ろだけで感じて喘ぐエレン。
突き上げるたびに、嬌声があがる。
ガツガツと、前立腺を刺激されて、エレンはもう快楽を受け止め切れずにいた。
壊れたように喘いで、許してほしいと懇願し、イきたいと願う。
その締まりのない唇から涎をながし、涙は止まることがない。
果たして思考はどれほど残っているのか。
「エレン、テメェは誰のもんだ?」
リヴァイが耳元で囁く。
「り…リヴァイ兵長のものですっ」
「いい答えだ」
エレンの返事に満足したリヴァイは、エレンの唇に己の唇を重ねた。
「ん…ふぅ…」
涙を流すエレンを満足そうに見下ろすと、リヴァイはいっそう奥まで深く貫くと、エレンの紐を解いてやった。
「あっ、ああああぁぁぁあっ」
たまり溜まった精子をぶちまけると、エレンは気を失った。
リヴァイもまたエレンの中に全てを注ぎこんで、抜く。
床に落ちている注射器が、視界に入った。
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