小説

□躾
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エレンの指先が、リヴァイの身体を撫でる。
首筋から肩、腰にかけて流れるように。
「…兵長の身体って、綺麗ですよたね。無駄なものがなく、引き締まっていて」
エレンは吸い寄せられるように、リヴァイの首筋に顔を寄せる。
「ふ…んっ…」
リヴァイのうなじに舌を這わせながら、その胸にある突起を左手で弄ぶ。
思わず出てしまった声に、リヴァイは唇を噛んだ。
「兵長…、感じてるんですか?俺に手を拘束されて、触られてるのに?」
エレンは耳元で囁きながらクスクス笑う。
「うるせぇ。触んなっ」
リヴァイが声を上げた所で、その手が止まるはずもなく。
リヴァイの意思とは裏腹に、身体はエレンから与えられる快楽を求めようとする。
「んんっ…ぁ…クソっ」
眉間にシワを作りながら、流されないよう耐えるリヴァイの姿はひどく妖艶で、エレンはゴクリと喉を鳴らした。
思わず硬くなった自分のソレを、リヴァイの股間に擦り付ける。
リヴァイはビクっと目を見開く。
「わかりますか?俺、兵長が欲しくて、たまらないんです」
そのエレンの言葉に、リヴァイはスッと瞳を細める。
「クソガキが。百年早ぇ」
「俺が欲しいと、言わせてみせますよ」
「やれるもんならやってみろ」
リヴァイは妖艶に笑う。
鎖に繋がれ、虐げられてなお光を失わないリヴァイの瞳に、エレンは嗜虐心が芽生える。
跪かせて啼かせたい。
「その言葉、後悔しますよ」
エレンはリヴァイに煽られている事を自覚しながらも、不敵に笑った。
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