頂きもの
□兵長(あなた)には敵わない by黒猫
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「お前も汗流せ。」
汗クセェ奴と同じ所に寝るのはごめんだからな、と言いながら
バスルームから戻った兵長の姿を思わず凝視してしまった。
(うわ…っ…)
華奢な体躯はただ細いだけでなく
さすが人類最強と思わされるほど逞しい
男の体
なのに
目が離せない。
男の体、なんだ。
俺が毎日見ている自分と変わらない…なのに
壮絶な色香を感じるのは何故だろう。
「おい、聞いてるのか。」
石鹸の香りか鼻孔を擽り
たまらない熱が下肢に落ちてくる。
いや、昇ってくる、と言った方が正しいのか。
「ガキ。」
なんとか落ち着けようと…
せめて兵長に気付かれないようにバスルームに行けるぐらいまで平常心を保たなければ、と必死に思考を巡らす俺に予想外の刺激。
いや、攻撃と言うべきか。
「何、人の体見ておっ勃ててやがる。」
俺の足の間
正に熱に硬度を増したそこを兵長が容赦なく踏みつけてきた。
「す…すいませ…。」
痛みと
それによって誘発された
疼き。
ヤバイ
これはマジで
ヤバイ。
「てめぇ、そっちのケがあんのか。」
そっち?どっち?回らない頭で兵長の言葉を考える。
反応の鈍い俺にチッと舌打ちして兵長が足を離し、顔を近づける。
「男が好きなのかってことだよ。」
男?男を好き…?
思わずふるふると首を振ると
ふん、と鼻で笑って
「じゃあそれはなんだ。」