ハボロイ
□“もしかしたら”が現実になってしまうまで
1ページ/2ページ
「なぁ…ハボック。」
いつもはハッキリと言葉を発する大佐が、今日は何故か口籠もっている。
「どうしたんスか?」
俺はいつもより優しく応えた。
それでも顔を伏せてしまっていて俺の心に不安が積もる。
もしかしたら、体調が悪いのかもしれない…
もしかしたら、何か困った事があったのかもしれない…
もしかしたら……
そんな“もしかしたら”を脳みそフル回転で考えていた。
が、元々あまり使わない(使えない)俺の脳みそで考えたところで答えなんて出るわけない。
これは大佐ときちんと向き合って話すべきだな!
「大佐?体調が悪いんスか?」
「…フルフル」
「じゃぁ、一体…」