ハボロイ

□たしかなこと
1ページ/2ページ

ある日の昼下がり、膨大な量の書類を目の前に私は壮大なため息をついた。

(何か退屈しのぎになるようなものはないものか…)

…いや、書類がある時点で退屈ではないはずなのだが…

「大佐ー♪」

そう叫びながら近づいて来る私よりはるかに背の高い人物

ジャン・ハボック少尉

人を思いやることに長け、銃の腕もそこそこのヤツで、私の恋人でもある。

「ん?どうしたんだ?」

「これ、一緒に聴きません//?」

言いながら差し出されたのはコイツにぴったりの、淡いオレンジ色のウォークマン。

「小田和正の…たしかなこと…?」

「えぇ!はい…どうぞ」

渡されたのはイヤホン

「う、うむ…」

それを私達はそれぞれ、片方ずつ付ける。

私が付けたのを確認すると、ハボックは再生ボタンを押す。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ