ハボロイ
□たしかなこと
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『…雨上がりの空を見ていた…』
「この歌詞、オレの心ん中で思っていることまんまなんスよね//」
「この歌詞が…？」
『…時を越えて君を愛せるか ほんとうに君を守れるか…』
「っ!!」
「えへへ///」
「な…で…」
「え!?大佐!?何で泣いて!?」
自分が泣いている、なんてわからなかった
そんな事どうだっていい
「何で!?何でそんなっ!!」
「どうしたんスか!?」
「っ〜〜！『君を愛せるか ほんとうに君を守れるか』…？何でなんだ!?君はっずっと私の側にいてっくれないのか…？」
「大佐…？」
嗚咽が漏れて上手く話す事が出来ない。
「…ハボックもっ!…ヒューズみたいにっ私の側からっいなくなってしまうのっ？」
「っ!!」
「また、私は辛い思いをしなければならな…
「違います！大佐！違いますよ…」
ハボックが私の言葉を遮る。
「オレがね､ロイに伝えたかったのは『忘れないで どんな時も きっとそばにいるから』」
「え…」
「『切ない時 ひとりでいないで 遠く 遠く離れて行かないで』」
「…」
「コレをオレは伝えたかったんですよ//？」
「そ…なの…？」
「はい…｡オレはね、あんたが望む限りずっと側にいますよ…？」
「ん…」
ハボックの大きくな手が私の頬を伝う雫を優しく拭ってくれる｡
そして、その手を私の頭に回しそのままキスをした。
触れるだけの、でもとても優しい…
いつの間にこんなに好きになっていたのだろうな…
これじゃまるで、ハボック依存症じゃないか
…でも、それでいんだよな
“あんたが望む限り”
そんなの決まっている。
ずっと側にいて欲しい。
これはたしかなことだ｡
言葉に出すのは恥ずかしいから心の中で…
ありがとう。これからもずっと側にいて…