novel2

□first dream,beginning keeping secret and wish
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狂いそうになる夢。
欲を滲ませた瞳をしているアイツ。
その瞳は俺だけに向けられる筈なのに。
アイツの視線を受けて喘いでいるのは俺じゃない。何処の誰とも分からない女。
アイツの顔がゆっくりとこちらに向けられた。その瞳を細め、口元に酷薄な笑みを浮かべる。
『いたのか。見たまえ、やはり女はいいな。君とは比べものにならない』
聞きたくない、そんな言葉。
頭を抱えて悲鳴を絞り出す。その場から逃げ出したいのに足が縺れて上手く動けない。
女の喘ぎ声が聞こえる。
最悪だ。
最悪だ。
本当に、最悪な初夢…。
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