雲綱♀短編

□実は俺、女なんです…。
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夏休み。

関係者以外誰もいない夕暮れの校舎、今俺がいるのは応接室に隣接してある給湯室。


そして目の前にいるのは、並盛最強と謳われる並盛中風紀委員長、雲雀恭弥。



そして今、雲雀さんに俺の重大な秘密がバレてしまった。




「あ、あああのですね!これは!」



「君……女、だったの…?」



「う、あ、はい……。」








実は俺、女なんです…。










そもそもこうなった発端は、リボーンとの会話から始まった。





「あちぃな…。」


「そりゃ夏ですから。」


「こう暑いと、水浴びしたくなるな…」


「は?」


リボーンさん?
何ですかその笑みは。


「プール行くぞ。」


「はぁぁ!?やだよ!そんなの!」



リボーンから出された課題をやっとこさ終わらして、溜まった漫画を読んでたのに…!

「第一、俺女ってバレるぞ!今特殊弾切らしてるんだろ?」


そう、俺は何を隠そう女なのだ。
普段は男装をして行ってるが、夏休みは外出以外は素のまんま。

ちなみに学校のプールの時間は特殊弾で男にして貰ってる(時間制限があるけど)



「つべこべ言わずに行くぞ、さっさと用意しろ。」


「ちょ、リボーン引っ張るな!せめてウィッグだけでも被らせろ!」








そんなこんなで着いたのは、


「………………学校?」


「そうだ、ここなら女だってバレる危険性が少ねーだろ。」


いや、そうだけど、

だからって何で学校をチョイス?


「ちなみに後から山本と獄寺達が来るぞ。」


「はぁぁ!!?何で!?ここきた意味ないじゃん!
俺山本達にも秘密にしてんだぞ!」


「それをどう乗り切るかだ、マフィアにとっては大切な事だぞ。」


どんな理屈!?


ニヒルに笑う家庭教師を殴りたくなったが、後が怖いのでぐっと抑えた。


どうやら今日は壮絶な1日になりそうだ…。



 
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