雲綱♀短編
□実は俺、女なんです…。
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いや、俺だってそれなりの覚悟決めてましたよ。
山本や獄寺君にバレないようにって何回も頭のなかでイメージトレーニングしたさ。
でもさ、
「あれ〜?ツナさん泳がないんですか〜?」
何で、
「いや、俺はいいや…(水着女用のだし)」
何で、
「そんな事言わずに10代目も入りましょう!」
何で、
「そうだぜツナ、せっかくだから楽しもうぜ!」
何で、
「ツナ君も遊ぼーよ♪」
何で京子ちゃんやハルまで来てんのー!?
「言っただろ?山本や獄寺達を呼んだって。」
リボーンこのやろぉぉぉぉ!!!!
どうする!?どうするよ俺!!
「いや、本当にいいよ。俺ぜんぜん泳げないし…。」
「え〜、ツナさんがいないとつまんないですよ〜。そうだ!ツナさんツナさん!」
「へ?」
バシャ!
「うわっ!」
冷たっ!
「おい、こら、ハル!」
「えへへ〜♪ツナさんが入らないなら水をかけちゃいますよ〜?」
ったくも〜!
「あ!」
「10代目!」
「え?な、に…っ!?へぶっ!」
「ツナさん」
「ツナ君!」
「大丈夫ですか!10代目ぇぇ!」
「いてて…」
災難ばっかだな、今日は…。
特殊弾無しでプールとか、
ビーチボールは当たるし…。
「ワリィなツナ!あーボールフェンス越えちまったな。多分校舎の方だな。」
あちゃーじゃないよ山本!
いつものセンスはどうしたよ!
「じゃあ俺取ってくるよ。みんな水着だしさ。」
そう言ってプールから出て、
ボールの向かった方へと向かい始めた。
「ふぅ…心臓に悪いなー本当に…。」
でもナイスタイミングだよ山本、よく飛ばしてくれた。
あのままだと、本当にプールん中入るとこだった。
「さて、ボールボールっと…、あった!」
外の渡り廊下近くに転がっていたのを発見して、直ちに取って戻ろうとした時、背後から声がした。
「君、何やってるの?」
ギ、ギ、ギ、と振り返ればそこには、
並盛じゃあ知らない人はいないといわれる並盛最強の不良、
雲雀さんがトンファーを手に立っていた…!
ジ・エンドだ俺、終わった殴られる!