雲綱♀短編

□実は俺、女なんです…。
2ページ/5ページ





いや、俺だってそれなりの覚悟決めてましたよ。
山本や獄寺君にバレないようにって何回も頭のなかでイメージトレーニングしたさ。


でもさ、



「あれ〜?ツナさん泳がないんですか〜?」


何で、


「いや、俺はいいや…(水着女用のだし)」


何で、


「そんな事言わずに10代目も入りましょう!」


何で、


「そうだぜツナ、せっかくだから楽しもうぜ!」


何で、


「ツナ君も遊ぼーよ♪」


何で京子ちゃんやハルまで来てんのー!?



「言っただろ?山本や獄寺達を呼んだって。」


リボーンこのやろぉぉぉぉ!!!!


どうする!?どうするよ俺!!


「いや、本当にいいよ。俺ぜんぜん泳げないし…。」


「え〜、ツナさんがいないとつまんないですよ〜。そうだ!ツナさんツナさん!」


「へ?」


バシャ!


「うわっ!」


冷たっ!


「おい、こら、ハル!」



「えへへ〜♪ツナさんが入らないなら水をかけちゃいますよ〜?」

ったくも〜!


「あ!」


「10代目!」


「え?な、に…っ!?へぶっ!」


「ツナさん」


「ツナ君!」


「大丈夫ですか!10代目ぇぇ!」


「いてて…」



災難ばっかだな、今日は…。
特殊弾無しでプールとか、

ビーチボールは当たるし…。



「ワリィなツナ!あーボールフェンス越えちまったな。多分校舎の方だな。」


あちゃーじゃないよ山本!
いつものセンスはどうしたよ!



「じゃあ俺取ってくるよ。みんな水着だしさ。」


そう言ってプールから出て、
ボールの向かった方へと向かい始めた。


「ふぅ…心臓に悪いなー本当に…。」


でもナイスタイミングだよ山本、よく飛ばしてくれた。

あのままだと、本当にプールん中入るとこだった。



「さて、ボールボールっと…、あった!」


外の渡り廊下近くに転がっていたのを発見して、直ちに取って戻ろうとした時、背後から声がした。


「君、何やってるの?」


ギ、ギ、ギ、と振り返ればそこには、

並盛じゃあ知らない人はいないといわれる並盛最強の不良、


雲雀さんがトンファーを手に立っていた…!



ジ・エンドだ俺、終わった殴られる!



 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ