短編

□とある昼休みの出来事
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―それは、昼休みの突然の出来事。





とある昼休みの出来事








ピンポンパンポーン



昼休み、各々が自由に過ごす時間に、放送が入った。



『あーあーあー、え、と皆さんこんにちは!沢田綱吉です。』



放送の声の主は、ダメツナとして有名な沢田綱吉だった。


沢田かよ。とか、ダメツナか?とか、意外な人物からの放送に沢田綱吉を知る人物はスピーカーに耳を傾ける。



『えーこれは個人的な理由での放送ですので、皆さんはスルーして良いですよー。』



ゴホンッとわざとらしく咳払いをして、沢田は続けた。



『雲雀恭弥さん雲雀恭弥さん、至急応接室に来て下さい。』



一瞬にして教室や廊下、学校にいる人間のほとんどがフリーズした。

“雲雀恭弥”という言葉を聞いて、学校で彼の名を知る者は驚きを隠せなかった。



雲雀さん!?ダメツナが雲雀恭弥をご指名!?
殺されるぞ!死ぬ気か!?
などなど、学校中…とくに沢田のクラスは騒然とした。


それでもなお、放送は続く。



『ちなみに三分以内に来てくれないと、』


『―…来てくれないと?』



突然アルトな声が響いた。


(((こ、この声は…!雲雀恭弥…!!!!)))


『ひ、雲雀さん!!』



放送を聞いていた者は一瞬にして青ざめた。

そして皆が思った、


(((沢田が殺される!)))




 
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