短編

□Unchanging oath
1ページ/5ページ





どうか貴方だけは、




   不変の誓いを…










Unchanging oath








沢田綱吉がボスに就任してから初めて、ボンゴレボスの執務室に、雲の守護者が呼ばれた。





 マフィアの中でも、伝統・格式・規模・勢力全てにおいて別格、それがマフィアボンゴレ。
そしてそのマフィアを率いるのが、ドン・ボンゴレ10代目、沢田綱吉であった。

沢田綱吉は幼少時代はごく普通の少年だった。
しかし、中学生の時家庭教師と名乗る呪われた赤ん坊に出会ってから世界がガラリと変わった。
そして、初代ボンゴレの直系と言うこともあってかその人柄があってか、今ではあれほど嫌だったマフィアの、しかもボンゴレのボスをしている。

ボンゴレには守護者がいる。
沢田綱吉を守る、6人の守護者。
晴の守護者・雷の守護者・嵐の守護者・雨の守護者・霧の守護者・雲の守護者、そして沢田綱吉は大空謳われている。

彼らは中学生時代、沢田綱吉と深く関係している人物である。
中学の同級生や先輩など、中学時代に接点があった信頼を置ける人物達だ。

中でも雲の守護者、雲雀恭弥は、10代目ボンゴレボス沢田綱吉とは中学からの関係で、恋仲であった。

しかし雲雀恭弥は今日初めてボス直々に執務室に呼ばれた。
私用で勝手に行く事はあっても、向こうから呼ばれた事は無いのだ。
しかも、雲雀恭弥は人と群れることを嫌い、守護者と言っても縛られることなく自由に動いているので任務で呼ばれてまで何かをしたことは無い。


当本人は久々に恋人に会えるから良いか…と、今回は乗り気であった。


雲雀恭弥は執務室につくと、ノックも無しにドアを開き入った。




―しかし、そこは悲惨な状態だった。


 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ