君のいる世界で
□第六話
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あの後ふつうに電車に乗って家に帰った。
今は晩ごはんを作っているところだ。
「リヴァイさーん。ごはんなにがいいですかー?」
「食えたらなんでもいい。」
「なんでもいいがいちばん困るんです!
じゃあこの中から決めてください!」
そう言って調理本を渡した。
あのなかに載ってるやつなら大抵は作れるはず。
お昼もけっこう迷っていたし今回も長くなるかな、と思っていると
「これにしろ。」
と、言ってハンバーグを指してきた。
「これ、あたしがお昼に食べてたやつですよ?」
「なかなか、美味かったからな。」
「そうですか...、はい!わかりました!」
リヴァイさんが気に入ったのなら作るに決まっている。
自分の好きなものがリヴァイさんも好きになってくれたことがすごく嬉しかった。
あたしは鼻唄混じりで冷蔵庫から挽き肉を出した。
***
「リヴァイさーん、できましたよ!」
ハンバーグにサラダ、コーンスープ、ほかほかのごはん。
けっこううまくできたかな。
「お待たせしました!」
「待たせ過ぎだ。」
「...スイマセン。」
「まあいい。食うぞ。」
「はい!では気を取り直して、いただきます!」
「...うまい。」
あたしがいただきますを言う前にリヴァイさんはもうハンバーグを食べていた。
***
食事も終わり、順番でお風呂に入りそろそろ寝ようかということになった。
ここで問題が発生した。