短編集
□学園もの予告編その1
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☆学園ものは、こんな感じになる予定です。
「金時ィ!おまん今日も目が死んどるのぉ!」
朝っぱらから、けたたましい声がガンガンと耳に響く。
金時と呼ばれた銀髪の青年は、不機嫌な顔をして足を止め、声の方へと振り向いた。
「銀時だっ!!てめーは何回間違えれば気が済むんだよ、アホ辰馬!!」
「え?!そうじゃったか?!いやぁ〜すまんきに!!」
大声で笑いながらそう謝る、もじゃもじゃ頭の男は坂本辰馬。
その辰馬に怒っているのは坂田銀時だ。
銀時はチッと舌打ちをしながら、前に向き直り、再び歩き出す。
辰馬は当然のように銀時の横に並び、何やらぺちゃくちゃとしゃべり続けている。
この2人は友人関係にあり、大体いつも4人でつるんでいた。
銀時は辰馬の言う事を全てスルーしながら、眠たそうに欠伸をする。
涙目になった目を擦っていると、また背後から声が聞こえてきた。
「おはよう、銀時、辰馬」
「お、ヅラァ!!今日も取らんのか、その髪!!」
「ヅラじゃない桂だ」
「よォ、銀時。今日は遅刻じゃねーんだな」
「・・・あのな、高杉。俺だって毎日遅刻してる訳じゃねーんだよ」
辰馬に『ヅラ』とからかわれている長髪の男は桂小太郎。
そして銀時に声をかけた眼帯の男は高杉晋助だ。
いつものメンツが揃ったところで、通っている高校の校門が見えてきた。
校門前では、風紀委員が生徒たちの制服をチェックしている。
それを見て、4人の足が止まった。
「「・・・・・」」
銀時の銀髪、桂の長髪。高杉のシャツに、辰馬のグラサン。
この4人は風紀を乱す常習犯として、風紀委員に目をつけられていた。
しかも、今日の奴等は特に性質が悪い。
副委員長の土方十四郎と、書記の沖田総悟だ。
沖田はそれほどでもないが、土方は絶対に見逃してくれない。
風紀委員の仕事に誇りだか生き甲斐だかを見出している男だ。
銀時は他の3人と目を合わせ、「裏門から入るぞ」と小声で言った。
「だな」
「だが銀時、当然裏門にも風紀委員が居るだろう」
「どうするつもりじゃ〜」
「どうもしねーよ。土方以外はゴリ押しでいける」
「俺達はともかく、難儀だな。銀時。てめぇの髪は地毛だってのによ」
「・・・そう言う割に顔笑ってンぞ、高杉」
そう言いながら裏門の方へ行こうとする4人。
しかし、時既に遅し。
4人から土方の姿が見えたという事は、土方の方からも4人が見えていたという事。
沖田を連れて、土方はもうすぐ近くまでズンズンと歩み寄って来ていた。
「そこの4人、ちょっと待てェ!!・・・途中から全部聞こえてんだよ(怒」
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