短編集
□学園もの予告編その3
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☆学園もの続きの予告っぽいもの。
「土方サン、何食ってるんですかィ」
そう言って沖田は、土方が食べているモノを覗き見る。
そこにあったのは、例によって犬の餌と呼べるモノ。
マヨネーズ山盛りの焼きそばパンだ。
「見ての通り、焼きそばパン土方スペシャルだ。食うか?」
「いえ、遠慮しときやす。・・・ああ。そういや、とっつぁんが呼んでやしたぜ。土方サンの事」
「は?お前、それ早く言えよ!いつ言われたんだ?」
「あ〜・・確か、2限目の前くらいだったような・・・」
「はぁぁぁ?!今昼休みなんですけどォォォ?!おまっ・・・早く言えよっ!!!」
・*・*・*・
「え?・・・くれんの?俺に?」
「うん。良かったら貰って!」
そう言って手渡されたのは、甘い甘いチョコレート。
銀時が、欲しかったモノ。
別に、彼女に他意はないだろう。
けれど、たまたまくれたものであっても、無性に嬉しくて。
小さな声で「ありがとよ」と言って、顔を背けてしまった。
とても今の顔は見せられない。
見られたくない。
きっと、真っ赤に違いないから。