書庫(夢以外置き場)
□からくりの恋
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生まれた時から、たま様の事だけを考えて生きてきた。
今も、そしてこれからもそうだろう。
だが、何故だ。
最近、たま様を想うと胸が苦しい。
股間のあたりも苦しくなる。何か痛い。
こんな感覚、前には無かった。(多分)
俺は壊れてしまったのだろうか・・・。
額に手を当て、考え込んでいると、部屋の扉が開いた。
その音に、ハッと我に返り視線を向ける。
そこに居たのは、主である『たま』だった。
「白血球王、ちょっといいですか」
「た、たま様!何故ここに・・・」
ゆっくりと白血球王に歩み寄る。
白血球王は椅子から立ち上がり、正面からたまを見つめる。