短編集
□『 一等綺麗な星 』
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いつも捻くれてて
天邪鬼な俺の 唯一の自慢
大好きだった
姉上が笑ってくれるなら 何だってする
姉上が喜んでくれるなら どんな事だって
なのに
なんであの野郎に惚れたりしたんですかィ
俺の大事なモンを 全部持っていっちまう
いけ好かねェ野郎
けど それでも 姉上が喜ぶんだったら
幸せになってくれるなら 認めても良かったんだ
変に物分りの良い 自分の頭に腹が立った
憎んで 心底憎んで 殺してやりてェ
そう思うのに 理解しちまう
あんな野郎の思考を
アイツにとっても 姉上は大事な人だったんだって 理解しちまうんだ
姉上
俺ァ今でも 姉上が自慢です
今では 夜空で一等綺麗に輝いてる
ずっとずっと 綺麗で
ずっとずっと 変わらずに
神様なんて信じちゃいねェ
けど 来世では もっともっと 幸せに
もっともっと 幸せに・・・・