短編集
□『 一等綺麗な月 』
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今宵の月は綺麗過ぎて お前を思い出した
お前みてーに綺麗な目をした女を
俺は他に知らねェ
どうして 俺なんかを好きになった？
最初から 俺だけの片想いなら良かった
俺が苦しくなるだけなら良かった
その方が ずっとずっと楽だ
結局 俺はお前を見ずに ここまで来た
久しぶりに逢ったお前は 相変わらず綺麗な目をしてやがった
あの頃と 何も変わっちゃいねェ
・・・生きて 幸せになって欲しかった
良い奴ってのは みんな先に逝っちまうもんだ
きっとお前は 私は幸せだったと言うんだろう
けど 俺はもっともっと お前に笑ってて欲しかった
本当は
叶う事なら ずっと ずっと 俺の隣で・・・・・・