短編集

□『 ある日の風景 』
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                「あっれー、土方くんじゃない。え、ここの常連?」

                「・・・何でテメェがここに居る」

                「何でって、俺はここの常連。おやじぃ、酒もう一本」

                「・・・・・帰る。別の店に行・・・おわっ?!」

                「俺が居たら、酒が飲めねーってーの?ツレねーなァ、オイ」

                「止めろ!絡むんじゃねーよ、うざってぇな!(怒」

                「おやじぃ、めんどくせーから一升瓶で酒ちょーだい。一番強いやつね」

                「おまっ、何す・・・ゴボボボ、ゲホッ、ガハッ!!・・」

                「オラ、飲め飲め。ついでにテメーの奢りな」

                「ふざっけんじゃね・・って・・ゲホッ、ゲホッ!ひっく!」

                「今夜は誰とでもいいから飲みてェ気分なんだよ。付き合え」

                「あぁ?!おやじっ俺にも一升瓶よこ・・ひっく!・・よこせ!」

                「ちょ、おま・・・仮にも警官がこんな事してガボボボボ!!ゲホッゴホッ!!」

                「うるせェェェ!!俺の酒が飲めねーってのか、万事屋ァ!!」

                「ゲホッ!・・・っ・・上等だァ、コラ。どっちが酒に強ェか、この際ハッキリ・・ひっく!させようじゃねーか!!」

                「ひっく!・・・へっ、いいぜ。支払いは負けた方が持つって事で」

                「あぁん?!俺に払えると思ってる訳?俺ァ負けないよ?ひっく!負けないけども、ひっく!」

                「・・・・酒でしゃっくりしてんのか、文無しで泣けてきてしゃっくりしてんのか、どっちだテメェ」

                「う、うるせーな!男に二言は無ェ!!俺はゼッテー負けねーかんな!!」

                「無理しやがって、ひっく!・・・おやじ、酒ありったけ持って来い!!」





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