書庫(夢以外置き場)

□からくりの恋
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ここは白血球国。
白血球城にて、最新の電脳ウィルスを退治し、一息ついている男が居た。

その男の顔立ちや、銀色の髪は、ある男を彷彿とさせる。
けれども、見た目は同じでも、明らかに違う。
何故なら、この男の瞳は死んでいないからだ。

男の名は、白血球王。この国を治めている王だ。


この国は、スナックお登勢で働くからくり娘、たまの身体の中にある。
白血球王はたまに備わっているセキュリティプログラム。
様々なウィルスから、たまを守る為に存在している。

ウィルス退治は順調だ。
なのに、最近の白血球王は悩みを抱えていた。

それは、自身に起こっている異変。
誰も居ない部屋で、ボソリと小さく呟く。


「・・・俺の身体は、一体どうなってしまったのだ」



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