SLAM DUNK 5
□風邪ひきさん
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「うぉぉぉ!!雪だ〜!!」
「バカ、さみぃだろ、閉めろ!花道!!」
今年の初雪。
閉めきった体育館で汗を流していたバスケ部員は休憩時間に桜木がドアを開けたことで、
今が真冬なんだという事を改めて実感していた。
「りょーちん、雪合戦しようぜ!」
「バカ、まだ練習の途中だろうが!」
「ちぇ、りょーちんはキャプテンになってから全然面白みがなくなったな。
ゴリそっくりだ。」
ふて腐れながらも練習に戻る花道。
長い事離れていたバスケ、花道は厳しい練習も楽しいと感じていた。
「じゃぁさ〜、部活終わったら雪合戦しようぜぇ!」
「バカ、風邪ひくだろ!」
「ったく…俺はそんなに軟弱じゃねぇ。どっかのキツネじゃあるまいし。」
「そういや…流川、お前今日調子悪いな。」
「…頭いてぇ…」
「はっ?熱は?」
「なんかフラフラする…」
「おぃおぃ、うちのエース様が倒れたら洒落なんねぇぞ。」
「ふん、だからお前はナンジャクってんだ。
ちゃんと鍛えていれば…」
花道が喋っている間に流川はフラフラとその場に座り込んでしまった。
「おぃっ、流川!!」
「うぉっ、キツネ!」
「おぃ、石井、桑田。部室からなんか羽織るもん持って来い!花道はコイツ見とけ。
ヤス、流川んち電話しにいくぞ!」
倒れてしまった流川にびっくりしながらも、テキパキした行動をとる宮城に『成長したなぁ…』と感心してしまった。