The world of the basket 2nd season

□第42試合
1ページ/9ページ

実に1ヶ月ぶりに彼らと再会したミカは幸せの頂点にいた。


『んじゃ…お風呂入れたし、順番に入っておいで。』


合宿所に居ると言う仲間たちに電話を終えた後、ミカは彼らにそう告げた。


赤司「ミカが先に入っておいで。レディファーストだよ。」


『え〜いいよ、お客さんが先に入るものだよ。』


緑間「青峰の後は凄い事になってそうだが、それでもいいのか?」


『うっ…』


青峰「別に風呂ぐらい普通に入れるよっ!!んじゃぁ、こいつらもこう言ってることだし、一緒に入っか?」


『青峰がいいならいいけど…でも恥ずかしいから目瞑っててね?』


ほろ酔い気分のミカが年甲斐もなく可愛らしくそう言ってみると、青峰はたちまち顔を赤くした。


黄瀬「ブフッ!自分で誘っといて恥ずかしがるとか…どこのピュア峰っスか!」


『ゴメンね〜ダイキチ…冗談でしたっ!!』


青峰「くそっ!分かってたはずなのにっっ!!」


『んじゃぁ、お言葉に甘えて先に入ってくるね。
アホ峰、下着探すなよ?』


青峰「あぁ、それならお前が帰ってくる前に物色したから!」


『はぁ?いつからここに居たわけ?』


青峰「ん〜夕方くらいだったかな…お前すげぇの履いてんだな。前の男の趣味か?」


『…抜かりないね、青峰。』


黄瀬「ここに来て一番最初にやったのがそれっスからね。」


『まぁ…青峰だしね。黒子くん、真ちゃん…こいつら見張っててね?』


黒子「分かりました。」


緑間「任せるのだよ。」


赤司「なぜ俺には頼まないのかな?」


『…征くんさっき着替え見てたじゃん。』


赤司「その歳で着替えを見られて恥ずかしがるなんて…案外初心なんだね、ミカは。」


赤司の言葉にミカはとっさにクッションを投げつけ、風呂場へと走って行った。


黒子「あ、あの…赤司くん?」


赤司「この俺に物を投げつけるとは…いい根性してるね。」


黄瀬「ミカコロっすか?」


赤司「そんなことするわけがないだろう?
まぁ、一生俺の部屋で過ごしてもらう事にはなりそうだが…」


緑間「赤司、悪い事は言わん。監禁は犯罪だ。止めておけ。」


赤司「そこに愛があれば監禁にはならないよ。」


黒子「…赤司くんがどんどん壊れて行ってしまいます。」


そんな中、ミカは風呂場である確信を持って下着の上からタオルを巻き、外の様子を伺っていた。


浴室に入ると、シャワーからお湯を出し、あたかも体を洗っている雰囲気を出しながら、当の本人は陰に隠れていた。


そして彼女の予想通り、頃合いを見計らってコソコソと風呂場に侵入する大きな影。


『大輝くん?何してんの?』


青峰「ぬあっっっ!!」


『さぁ、じっくり聞かせてもらおうか?』


青峰「仕方ねぇだろ!俺だって健全な男子高校生なんだし!そ、それに俺だってもっとお前と仲良くしたい…し…お前、アイツらばっかりベタベタして…」


『青峰ぇぇぇ❤︎…じゃぁ、上がったらいっぱいイチャイチャしよう!』


青峰「いや、風呂場だからいいんだろ?」


『さすがに高校生のあんたと裸のお付き合いをする勇気は私にはないよ。』


青峰「現役トッププレーヤーの裸見放題だぞ!?」


『う〜ん…それは魅力的ですけれども…』


青峰「んじゃ、取引せいり…」


『キャーッッ!!青峰が無理やりぃぃっっ!』


青峰「おぉいっっ!嘘つくなっ!いや、待て、まてっ!うおっふ、いてっ、やめ…やめっ…す、すんま!!て、テツ、マジ…すんませんしたっっ!!」


ミカの叫び声を聞きつけた黒子と緑間によって青峰は制裁を受け、足を引きずられながら連れ戻された。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ