The world of the basket 2nd season
□第43試合
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なんとなく心配をしながらも、ミカとキセキの6人は手を繋いで眠りについた。
赤司「ミカ、起きろ。」
『征くん…?Σ!!ハッ皆は!?花道!楓!!』
黒子「すいません、ミカさん、ここはまだ合宿所ではありません。」
「征十郎様、お帰りなさいませ。」
赤司「あぁ、ただいま。食事の用意は?」
「整えてこざいます。」
赤司が使用人と思しき男性と一言二言話しているのを青峰と黄瀬は呆然と見ていた。
青峰「おぃっ…なんで合宿所じゃなくて…」
黄瀬「ここって赤司っちの家っスか?」
赤司「大輝、涼太、くつろいでくれて構わないが、くれぐれも飾ってあるものには注意してくれ。君たちも弁償で高校生活を終えるのはいやだろう?」
赤司の言葉でグッっと口を閉じた2人。
そしてミカは…
黒子「放心してますね。」
赤司「まったくうちに嫁に来るならこれくらい慣れてもらわないと困るんだがな…さぁ、ミカ、服も用意してあるから、先に準備してくるといい。」
『あっ…征くん…あの〜えっと…』
赤司「ここは俺…僕の家だよ。」
赤司は使用人の手前、いつもより丁寧な口調を心がけているようだった。
ミカは使用人の女性に案内されるがままバスルームに通されると改めてその屋敷の大きさにため息が出た。
『何このバスルーム…うちの3倍はありそう…』
そしてシャワーを浴びて、洗面台の前で髪を乾かそうと鏡の前に立つと…
『あっ…あぁぁぁっっ!!』
赤司「どうした、ミカ!!」
『征くんなんでここに…』
赤司「なんでって…あっ…」
『あっっっ!!征くんのバカ!出てってよ!!』
ミカの叫び声にバスルームの外で待っていた赤司は飛び込んで来たのだが、それに驚いたミカのタオルがハラリと赤司の目の前で落ちてしまった。
裸を見られてキャーキャー言う歳でもないと思われるかもしれないが、恥ずかしいものはやっぱり恥ずかしいのだ。
一旦深呼吸をして気持ちを落ち着かせると、改めて鏡を見る。
『やっぱり…戻ってる!!』
そう、彼女は以前のように15歳の朝比奈ミカに戻っていた。
『やっぱり肌の張り艶が違うわぁぁ〜。』
赤司「あぁ、ミカ、そこにある化粧品類は好きに使ってくれて構わないから。
君の為に用意…ぶっ!」
またもや入って来た赤司に今度はタオルを投げつけて追い出した。
『征くん…あの紳士的なあなたはどこですか…』
赤司を追い出したあと、寂しそうにミカは呟いた。
ミカが着替えを終わると、赤司は性懲りもなく外で待っていた。
ミカは赤司と目を合わせるとフンと横を向いて、怒っていますよ、アピールをしてみせた。
赤司「それは怒っているのかな?怒っても元が可愛いからあんまり怖くないんだが?」
『…征くんも将来的にたらしの道を歩みそうだよね。』
赤司「ミカが居ればそんなことはしないさ。さぁ、朝食の準備が出来ている。」
赤司は彼女の手を引くと、ダイニングへと向かった。
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