SLAM DUNK 5

□誰?
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三井がバスケ部を襲撃した翌日。
三井のクラスは騒然としていた。

見ず知らずの男子生徒がごく自然に教室に入って来て、椅子に座っている。

「…あの…そこの席三井くんの席なんだけど…君は?転校生?」

勇気を出して声をかけたのは学級委員の男子。

「…知ってるけど。」

「えっ?」

「…俺、三井だけど。」

顔を真っ赤にして答えるその男子生徒の顔は確かによく見れば…三井のような…違うような。
なんせクラスと大して溶け込んでないので仕方ない。
しかし、三井の予想に反し新しい髪型は生徒たちにすんなり受け入れられた。

「三井くん!絶対こっちの方がいいよ!」

「ウンウン、意外とイケメンだったんだね。」

「でも、髪長いのもなかなかよかったよ。」

「あっ、分かる。てかすっごい髪サラサラだったよね!何やってたの?」


今までなら絶対近寄らなかった女子生徒たちが三井の周りに集まっていた。

もし、早めにバスケに復帰していれば…もっと青春を謳歌できたかもしれないとこんなところでも自分の過去の過ちを悔いた。
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