SLAM DUNK 5
□夢の中へ
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とあるのどかな日の午後。
湘北高校では多くの生徒が昼食後の睡魔と闘いながら授業を受けていた。
しかし…中には最初から闘うつもりもない生徒もいる訳で…
1年7組。
身長がデカいというありがたい理由のおかげで一番後ろの席が指定位置の桜木。
出席日数で怒られる訳にはいかないので、とりあえず授業は受けるが、そもそも勉強が得意ではないというか嫌いだ。
そんな彼は今夢を見ている。
「桜木くん、ホント凄いね!私見直しちゃった❤」
「は、は、はるこさん❤」
「ねぇ…桜木くん、もし…良かったら今度2人でどっか行かない?」
「えっ?そ、それはもしや…デッデート?」
「ダメかな?」
「全然ダメなんかじゃないですっ!本当ですよね…」
「うんっ!私、最近桜木くんのことがすごい気になってて…す…」
「は、は、晴子さん!!」
大声とともに立ち上がる桜木。
クラスメイトたちはその大声に驚く。