短編とか
□テスト期間
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キミはもう授業中にも関わらず、
スヤスヤと夢の中だ。
それも一時間目の授業開始10分で…
今は、世界史の時間。
担当の先生は黒板に重要だと思われる事を書き込んでいく。
先日行われた席替えで
最後列の席をゲットしている僕はキミの時たま
“コクッ”って動く頭越しに見る黒板を写す。
そんな、なんの変鉄もない日常…
だが、周りのクラスメイトには焦りの色が見える。
期末試験まで1週間を切ったからだ。
普段寝てる奴も起きて、
時間を取り返すかのように必死に勉強している。
先生が此方を振り向いた。
「おい、相原!起きろ。おまえだけだこの時期寝るのはっ!」
あ…キミが寝ているのに気がついたのか。
でも、いつも寝ているキミに一度声を掛けると
再び黒板に向かい僕らに向けて説明し始めた。
もぞもぞと身体を起こし,後ろの席の僕をみるキミ。
「あとでノートみせろよ。」
その一言、言うとキミは再び眠りについた。