とある英雄達の物語〜
□とある英雄達の物語〜1
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上条「その女神の涙っていう宝石に何か魔術的効果でもあるのか?」
ヴェール「はい、その宝石は何者かの手によって大規模魔術の核となっているんです」
土御門「その大規模魔術が発動するとルーブル美術館どころかその辺一帯が焼け野原になるんだにゃー」
ヴェール「ですのでそうなる前に貴方にはその魔術の核となる女神の涙を破壊してほしいんですよ」
上条「でも破壊するだけなら簡単-----」
土御門「まぁ現実はそう甘くないんですたい」
土御門が上条の言葉に被せるようにして話しだす
土御門「その宝石の破壊にはかみやんの右手以外にももう一つ、必要なものがあるんだにゃー」
上条「必要な・・・もの?」
上条が怪訝な顔をすると傍らにいたヴェールが一歩前に出ながら自らの手を胸元に当て、中から何かを取り出した
ヴェール「・・・破壊にはもう一つ、このペンダントが必要なんです」
ヴェールは取り出したペンダントを自分の小さな手に乗せた
そのペンダントは中心に大きなエメラルドが1つあり、その周りをダイヤモンドが散りばめられている
一般庶民では中々手に入れることのできそうにないものだった
上条「でもそのペンダントを持って俺が破壊しに行けばいいんじゃ・・・?」
ヴェール「このペンダントは私が持っていないと効果を発揮しないんです
ですので・・・」
ヴェールは何故か自信満々な感じで腰に手を当て
ヴェール「貴方には先ほども言ったように私を護衛しながら宝石のある場所を捜し、破壊してもらいます!」
その瞬間、上条はいかにも嫌そうな顔をして大きなため息をついた
ヴェール「なっ!?ちょ・・・っ、なんですかそのため息は!
そんなに私と一緒に行動したくないっていうんですか!?」
上条「いや、別にそういう訳じゃないけど・・・」
ヴェール「私だって貴方みたいな冴えない男と一緒に行動するのは嫌ですけど!
でも今回はどうしても貴方のその不可解な右手と私のペンダントが必要不可欠なんですよ!
だからしょうがなく一緒に行動してあげるんです!!」
上条「・・・もしもーし?依頼したのはお前だよな?」
ヴェール「とっ、とにかく!こんな所で無駄な時間を過ごしている暇はないのでさっさと行きますよ!」
この子なんかキャラ変わってね?と上条は心のなかでポツリと呟いた
→めい@御琴さん
上条「てか勢揃いしてるが、今から突撃するわけじゃないよな……?」
土御門「何も用意できてないのに攻めるほどバカじゃないぜぃ?」
神裂「そうですよ
では私は他にやることがありますのでこれにて失礼します」
ここで神裂が離脱
ヴェール「………ふぅ、そうですね
私も忙しいので……」
と、そこでヴェールは一区切りおいてとんでもない爆弾発言を落とした
ヴェール「……上条当麻
私と一緒に生活しますよ
それが今回の護衛の仕事です」
上条「──────はぁ?」
一瞬上条の理解を超えた発言に思考が一時停止した
土御門「…じ、じゃあ楽しんできてにゃー」
上条「なんだその含み笑いは!!」
→ヒ□トさん
冷静になった上条が聞く
上条「とりあえずだ
一緒に暮らすとは?
それにここまできた意味は?」
ヴェール「まあいろいろと事情がありまして今日は囮の観察ですね
一緒に暮らすとはそのままの意味ですがここでは言いにくいのであとで詳細を話します」
上条「事情があるなら仕方ないが同居か…………
むー多少抵抗はあるが紳士上条、受けた依頼は全うします
…………気になったんだが囮とは?」
ヴェール「みていたらわかります
……………さて、囮の反応がひじょうにきになります
どうなるやら………」
そう言ったヴェールの顔はどこか恐ろしかった
アイテムサイド〜〜〜
ルーブル美術館内部
麦野「ったく、こんな依頼大丈夫なのか?
ターゲットの宝石破壊だけで」
絹旗「超簡単な依頼なだけですよ
さっさと終わらせて観光でもしましょう麦野」
そう言って彼女らは行動を開始する
………………囮とも知らずに
→ゴールド
〜〜〜科学サイド美琴&一方通行+打ち止め〜〜〜
〜フランス〜
打ち止め「何なの?あの飛行機ってミサカはミサカ愚痴を言ってみる」
あの飛行機 とは、当然フランスまで一時間で着くあの飛行機である
一方通行「うるせェな
そんなに言うならついてこなけりゃよかったダろが」
打ち止めが一方通行にぎゃーぎゃー言っているが軽くあしらっている
美琴「…………どうでもいいけどあのバカさがしにいきましょう」
ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー言いながら3人は上条当麻を探しに夜のフランスの街へ繰り出す
→黒ずくめさん
〜美琴、一方、打ち止めサイド〜
打ち止め「でもフランスに来たのはいいけど、こんな広い場所で何のヒントもなくあの人を探すのは無理があるんじゃないのってミサカはミサカはげんなりしてみる・・・」
打ち止めが上条捜しを初めて10分で諦めの言葉を発する
一方「うるせェ、ちったァ根性ってもンを見せやがれクソガキ」
打ち止め「うぅー・・・
こんなことだったら家にいて芳川とテレビ見てればよかったかもってミサカはミサカはちょっと後悔してみる」
一方「お前が無理やりついてきたンだろォが」
一方通方は軽く舌打ちをする
ふと隣を見ると今まで一緒にいたはずの御坂美琴の姿が、消えていた
一方「あァ?」
一方通行が怪訝な顔をして辺りを見渡す
が、人が多すぎるのか中々御坂美琴の姿を見つけることができない
一方「おいおい・・・捜す野郎が増えちまったじゃねェか・・・」
一方通行は心底面倒くさそうな顔をする
暇そうにその辺をふらふらしている打ち止めの首根っこを掴むと
一方「おいクソガキ、もうこれ以上面倒くせェ事にはなりたくねェからあンまふらふらすンなよ」
打ち止め「はーいってミサカはミサカは・・・ってあれ?お姉様は?」
一方「・・今から探すンだよ、クソッタレ」
→めい@御琴さん