Web拍手掲載物。

□猿を躾、虎を手懐ける方法。
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「何やってんだ、このクソゴム船長がっ!!」
と言うと同時に料理人は、おやつを乗せたトレーから落とす事なく、足技を繰り出せてこその一流だと言わんばかりに、船長にお見舞いしていた。
「なんだよ、いってぇなぁ。あっ!!おやつか?!サンジ、くれよっ」
料理人はかなり本気で足技を食らわしたのに、船長はゴムゴムの実を食したゴム人間な為、衝撃が少なかったらしく、あっけらかんとおやつを要求する。
「これは、ナミさんとロビンちゃんへのチーズとチョコのマーブルケーキマロングラッセ添え恋のセレナーデ仕立てとその他の野郎共用だ。ルフィの分は、そうさな、説教の後だっ!!キッチンに行っとけ!!逃げんな、クソマリモもだっ!!」
三本刀使いは逃げようとしていたのを感づかれ、ギクリとする。
「ゾロ、今日のおやつも、んまそ〜だなぁ♪」
「……ルフィ、食えると思うなよ。コックのやつ、ありゃあ、マジで怒ってんぞっ」
「しししっ、だぁろうなぁ〜」
船長と三本刀使いはそんな風に話しながら、キッチンへ向かう。
──コックがマジに怒った怖さを知らねぇから、ルフィは、んな呑気な……。
そんな事を思いながら、渋い顔で、船長と共に、キッチンへ向かう三本刀使いだった。
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