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□虎を飼い慣らす方法。最終話
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The last of scene.


「おい、ゾロ、おれの美人さん♪」
「誰が、コックのだって?」
嬉しそうな笑みを浮かべ、愛しい恋人の頭を撫でながら呼び掛けるも、冷たい返事。
こういう言い方をする時は、大抵、ろくでもない内容な事が多いので、不機嫌な声で返してしまう。
「何だよ、怒んなよ。まぁ、そやって、不機嫌な顔しても、美人さんは可愛いけどな♪」
「……////」
夜更けのキッチンで晩酌をしているのは、料理人と三本刀使い。
「なっ、何だっ、コック、ケンカ売ってんのかっ?!」
「あら、そう来るか……。もう、ゾロ、可愛いなぁっ♪」
そう言いながら、三本刀使いを抱き寄せる料理人。
今晩の酒と肴にのビールとキムチポッカにイカ下足のバター焼きを用意してくれている。
本当に、料理人の料理は美味しい、絶対に手を抜かないし。
料理人との晩酌も楽しい。
但し、料理人が妙な事を言わなければ。
「なぁ、美人さん、耳貸して?」
三本刀使いが返事するよりも早く、三本刀使いのピアス側の耳を引き寄せ、何やら囁く。
「……くっ、断るっ!!」
「ええ〜っ、いいじゃねぇかっ!!おれしか見ねぇんだしよぉ。な?いいだろ?」
拒否する三本刀使いを料理人は自分の太股へ抱えて跨がさせる。
「なぁ、ダメか……?」
「うっ……、イッ、イヤだっ」
「そうかよ、残念だな。絶対ェ、似合うのに」
そう言い終えると、三本刀使いの唇を奪う。
「……っ、はぁっ、コッ……」
口付けの合間に甘く蕩けた声が漏れる。
「なぁ、1回だけで、いいから、な?」
「……うっ、イッ、イヤだっ!!」
「頑なだなぁ。よし、分かった。絶対ェに、「着たい」って、言わせてやるっ」
料理人はそう言うと、三本刀使いの服の中へ左手を滑り込ませていた。
「なっ、コック、あっ、あんっ、そっ、そこはっ、あんっ」
「好きだよな、ここ、弄られんの。気持ち良くね?」
「あっ、ああっ、んっ、やっ、止めっ、あんっ」
三本刀使いの右胸の突起を弄りながら、耳許に囁く。
「止めて欲しいなら、言えよ、着て見せたい、って」
「あっ、あんっ、ヤァッ、ヤダっ」
「強情だなぁ……。それも、可愛いけどよ。ちゃんと、言ってくれるまで、楽にしてやんねぇよ、美人さん?」
料理人は意地悪く笑みを浮かべながら、三本刀使いの右胸の突起を爪で弾いたり、指で摘んだり、転がす。
そして──。
左胸をはだけさせ、左胸の突起へ舌を這わせる。
「あっ、ああっ、やっ、止めっ、んっ、あんっ、はぁっ」
「どう、やる気になった?」
愛撫の合間に、三本刀使いを上目使いで見ながら、問う。
「ああっ、あんっ、イッ、イヤっ、だぁっ」
「あ、そ?じゃ、イかせてやんねぇ」
そう言うと、料理人は、三本刀使い自身には触れず、その周りに右手を這わせるが、一向に、三本刀使い自身へは近寄らない。
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