短篇。

□701話の……。
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ドレスローザ港町、アカシア。
工場破壊&侍探索チーム一行は、ひとしきり驚いた後、
「おもちゃ動いてっけど、まいっか」
の船長の言葉で変装服を購入すべく、服飾店に居た。
途中、どうしても、変装とは程遠い開放的だったり、装飾の激しい服(「一体、何時着るんだ」とツッコミたくなる様な戦隊物のスーツらしき服が並べられていた)に瞳を奪われる船長をどうにか軌道修正させつつ、辿り着いた店である。
「なんだよ、あっちの店のほうが、格好良い服、あったじゃんか……」
面白く無さそうな声をあげる面倒な船長に、煙草の煙をくゆらせながら、料理人は言い聞かせる。
「格好良さが必要か、今っ!!まぁ、必要だがよ、仮にも、おれ達ゃ、お尋ねもんだぞ、目立たねェ格好を選ぶべきだろうがっ!!」
「つまんねぇなぁ、なぁ、フランキー」
同意を求める様に、鉄の塊……、もとい、船大工に話を振る船長。
「ああ、ルフィ、その件に関しちゃ、サンジにスゥプゥァ〜賛成だ。何処で、ドフラミンゴの仲間が見てるか分かんねぇんだ、用心するに越したこたぁねぇだろうよ」
海パン姿で力説しているが、あまり、説得力は無い。
「おら、てめぇ達、さっさと選べよ、ガキじゃねぇんだ」
漸く口を開いたのは、三本刀を腰に差した隻眼の男。
「そうでござるぞ、拙者、かような場所で時間を食う気は毛頭ござらんっ!!装束を買い求め、早く、カン十郎を……!!」
ちょんまげ頭の侍の一言で、漸く、船長も納得せざるを得ない表情になる。
「そうだなっ、服買って、飯食って、工場破壊して、カン十郎助けて、ミンゴっ……!!」
「待て待て待てっ、てめぇ達っ。言っても無駄だろうが……、これだけは、肝に命じておけ。
 くれぐれも、目立たねェ様な服を選べ。って、言ってる側から、あいつはぁっ」
と、料理人は三本刀の男を追い掛ける。
「しししっ、本当に、サンジは面白ェなぁ」
船長の言葉に、各々、服選びの為、店内に散らばった。
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