Web拍手掲載物。

□虎を飼い慣らす方法。
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Scene1

「おい、ゾロ、おれの美人さん♪」
「誰が、コックのだって?」
嬉しそうな笑みを浮かべ、愛しい恋人の頭を撫でながら呼び掛けるも、冷たい返事。
こういう言い方をする時は、大抵、ろくでもない内容な事が多いので、不機嫌な声で返してしまう。
「何だよ、怒んなよ。まぁ、そやって、不機嫌な顔しても、てめぇは可愛いけどな♪」
「……////」
夜更けのキッチンで、晩酌をしているのは、料理人と三本刀使い。
「なっ、何だっ、てめぇっ、ケンカ売ってんのかっ?!」
「あら、そう来るか……。もう、ゾロ、可愛いなぁっ♪」
そう言いながら、三本刀使いを引き寄せながら抱き締める料理人。
三本刀使いのピアス側の耳許へ、息を吹きかけ、甘く囁く様に言葉を紡ぐ。
「なぁ、ゾロ、おれ、お願いがあんだけど」
「あっ……、なっ、何っ……」
料理人からのそんな行為だけで、頬が紅く染まり、息が上がる。
「ん〜、ゾロ、あのな。チャイナドレス、着てみねぇ?」
そう聞きながら、既に右手は、三本刀使いの服へ忍び込み、左胸の突起を弄っている。
「ぁんっ、はぁっ?!」
甘く蕩けた声が漏れてしまうが、抗議の声も上げる。
「ゾロ、てめぇさ、足、綺麗なんだよ、な?そんな足がさ……、まぁ、足首に傷があんのは、少しばかり、勿体無ぇくれぇ、綺麗な足がな、スリットから、覗いたり覗かなかったりしたら、そりゃあ、もう……(遠い瞳)」
「ふぅっ、んんっ、それっ、止めっ」
料理人は御願いしながらも、右手の動きを止めず、爪で引っかいたり、指で摘んだり、転がしたりしている、三本刀使いの反応を楽しみながら。
「ヤだね、おれの御願い、聞いてくれるって、約束するなら、止めてやってもいいけど?」
「あっ、あ、ぁんっ、ああっ、きっ、着ぃっ、てぇ、やぁ、んんっ、か、らぁっ、も、許しっ」
一層激しくなった動きに翻弄されながら、甘く喘がされ、約束してしまった。
「……っ」
唇を塞がれ、料理人の右手の動きが速さを増し、三本刀使いの左胸の突起は、きっと、桃色から朱に変わり、プクリと膨れているに違いない。
「サッ、サンジっ」
思わず、愛しい人の名を呼び、右腕にしがみつく。
「こうされんの、好きだろ、ゾロ?達(イ)っちまえよ……」
耳朶を甘噛みしながら、止める所か、余計弄んでいる。
「も、あ、ぁんっ、サっ、サンジっ」
「何?」
「コッ、コック、のぉっ、顔っ、はぁっ、んっ、見てぇっ」
「ん?分かったよ。でも、こうしたら、おれからは、美人さんのイイ顔、丸見えだけど?」
三本刀使いに強請られ、料理人は腰を抱え、自分の足の上に横抱きにする。
「いっ、言うなっ、あ、ああっ」
加えられる快楽に、三本刀使いの身体は悦び、艶めいていく。
「なぁ、ゾロ、ここ、自分で弄ってな」
「いっ、やぁっ、無理っ、ああっ」
料理人は右手を左胸から、三本刀使いの身体を楽しみながら、下へ向かう。
「だって、美人さん、こっち、もう、ヌルヌルして来てるぜ?」
「あっ、止めっ、サンジっ」
愛しい人の手の動きに反応してしまう身体が恨めしい。
そして、甘く蕩けた悦びの声を上げる喉さえも恨めしい。
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