Gintama

□お子様な君へ【土方】
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『土方さんのバカ。』

「おい。」

『アホ。カス。ボケ。マヌケ。』

「名無しさん。」

『ニコチン野郎。』

「・・・。」

『マヨネーズバカ。』

「土方死ねコノヤロー。」

「総悟はどさくさに紛れんな。はぁー・・・ダメだ。名無しさん全く話し聞いてねぇ・・・」



ずっとこの調子だ。

喧嘩中・・・とでもいうのだろうか。

昨日、見回りやら資料の整理やらの仕事を片付けた後
名無しさんの働く甘味処に顔を出した時には
もうすでにこの状態だった。

だから気になって今日も見に来たが
様子は変わらない模様。


「原因は?なんかあったんですかィ?」

「それがわかんねぇから困ってんだよ・・・はぁ。」


つかなんでコイツがここにいるんだよ!


「・・・これだから女心のわかんねぇ野郎は。」

「総悟てめぇっ」


総悟の言ってることはあながち間違いでないから否定できない。

ムカつくけど。

ムカつくといえば 名無しさんもだ。
理由もわからず無視されるこっちの身にもなれっての。

あれだ。
突然わけもわからず無視されるっていうのは女子のあるあるを味わってる気分だ。


「おーい、 名無しさん?愛しの土方さんが困ってやすぜィ?なにをそんなに怒ってやがるんだ。」

『沖田さん・・・!』

「おい。」

『ひっ!ひひひひひ土方さん!?』

「あり?土方さんコレ、無視じゃなくて本気で気付いてなかったパターンでさァ」

「はぁ・・・。 名無しさん。」

『なっ・・・なんですか!なんか用ですか!土方さんのことをひたすら悪く言ってたことは謝りませんよ!』

「なにをそんなに怒ってるんだよ」

『ぅ・・・そっ、それは』

「それは?」

『土方さんと』

「うん。」

『仲良くなりたいから』

「うん・・・はい?」

『だっ、だって!喧嘩するほど仲がいいって言うじゃないですか!』

「まぁ、言うけどよ・・・」

『だから喧嘩して、土方さんと仲よくなりたかったんですよ!』

「名無しさんアホだろ。」

『あっ!なんですか!喧嘩売ってくれてるんですか!』

「なんで嬉しそうなんだよ。」



そんな 名無しさんも可愛いけど
もうちょっと大人になってくれねぇと・・・。





手が出しにくい。





「名無しさん。」

『なんですか!やんのかコノヤロー。』

「喧嘩するほど仲がいいっていうのは、喧嘩した後に仲直りしないと意味ねぇんだ。」

『ほうほう。』

「だから仲直り。な?」

『ひっ、ひじっ///』

「なんだ。」

『ふいうちの頭ぽんぽんは反則です!』

「はいはい。」

『またそうやって子供扱いする。』

「じゃあ早く大人になってください。」

『よっしゃ!任せといてください!』





とりあえず期待して待っておこう。

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